23の夏

令和5年７月の早朝、太陽が出る。 日光は露がついた草をじょじょに照らし、昆虫は起きる。 池から流れるケロケロが絶えて、代わりにオオバンの鳴き声に変わる。 しばらくしてオオバンの子が出て池を泳ぎ回る。

太陽が上がり、町は金色に照らされる。 ウサギはまだ散歩道をぴょんぴょん歩く。 朝光が池に届くと、鴨の子が出て犬のおもちゃみたいにピーピーと鳴く。

午前に公園の蜂はもう花粉を集める。 鴨やクイナは池を泳ぎ、鳩は池辺を歩く。 公園に人は少なく、鳥は写真家に寄って餌を求める。 夏の日が来るので、もっと待てば 他の人間から もらえるはずだ。